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葬送

お久しぶりです。
ちょっと重い話になるので、苦手な方は避けてください。


この前の土曜日に子猫を二匹保護しました。
通り道で子猫がにゃーにゃー泣いているのでどうしたのかと思ったら、顔中血まみれで鳴いている子猫と、体中グネグネに曲がってぴくりとも動かない子猫がいました。
どうしようかと思って暫くそこに佇んでいましたが、家に帰って母に相談しました。
どうしたらいいか分からないので、取りあえず飯を食ってからに、ということに。
それで電話帳で夜遅くまでやっている動物病院を見つけて、子猫を保護することに。
保護しに行った時は二匹ともぴくりとも動かず、虫がたかっている状態で、もう死んだのか。悠長に飯なんぞ食ってる場合ではないかと思ったが、触ったら鳴いて動くので、一応タオルを入れた段ボール箱に入れて保護して病院に。
病院へ着いて診てもらいましたが、雄猫に襲われたらしく。一匹の子は顔の一部が抉れていて、もう一匹の子は後に解るのですが、上あごがぐちゃぐちゃになっている状態でした。
医者も手の施しようがないらしく、この子達の生命力にかけるしかない、と言われました。
濃い砂糖水を与えなさいと言われ、砂糖水を与える注射器を貰いました。
三日間ほど生きていたら、子猫用の餌をあげてみて、食べたら少しは大丈夫だと言われました。
お金を払おうとしたら、要らないと言われました。
いい先生なんだろうし、多分、抗生物質打つくらいしかできなかった無力感からかもしれません。
で、私の部屋に段ボール箱を置いて、二時間に一回くらい砂糖水を与えていました。
がんばれよ、生きるんだよと言いながらあげていました。
次の日、わりと軽傷に見えた子が元気がなく、重傷に見えた子のが元気になって色々動いていて、もう一匹の猫から離れようとはしませんでした。
その内、一匹の子猫が下血して、それもトマトジュース状の液体が出ていて、ネットで調べたらそういう状態の下血は危ないのですぐに獣医に連れて行けと書かれていました。
でも、気づいたのは12時過ぎ。日曜にやっている動物病院は結構あるのですが、大概午前中まで。
電話帳で日曜の午後もやっている獣医を見つけて、用事があって外出していた母に用事を早く切り上げてもらって、その病院へ。
病院に行って診てもらったのですが、やはりひどくて手の施しようがなかったらしく、この子達の生き力にかけるしかない、と似たようなことを言われました。
下血した子の状態を訊いたら、「最後の下血」というか、死ぬ前に腸の中に入っていたものが全部出る現象だったらしく、病院を出るころは虫の息でした。
病院から家に帰ったころはその子は殆ど動かず、かすかに尻尾を動かしたくらいでした。
そんな状態でももう一匹の子はその子から離れず、体を押したりしていました。
動物は動物なりに何かおかしい、というのが分かったのでしょうか。
暫くして下血していた子を触ると、もう硬くなっていたので、箱から取り出し、庭の隅に埋めました。
よく頑張ったね、今度はもっといい飼い主のもとに生まれて、幸せになるんだよ、と言いながら埋めました。
せめて残った子には生き残って欲しかったのですが、どんどん動かなくなって、深夜にミルクをあげようとしたら、ぐったりとしていて、呼吸もしていませんでした。
一応ミルクを流し込んで、体をこすったりして蘇生しようとしましたが、ダメでした。
次の日に起きた時にはその子も硬くなっていて、先に死んだ子と同じ場所に埋めました。
情が移る前に死んだので、涙は出ませんでしたが、生き物の死にはやはり物悲しいものがありました。
母が飼えないというので飼うのは無理でも、ある程度回復させて、愛護センターなり、NPO法人なりに預けて安らかに死なせてあげたかったです。
もっとできることはなかったか、世話の方法が悪くなかったと思いました、少なくとも、あのまま虫にたかられながら死んで、死体もゴミのように扱われるよりはマシだったかな、と思いたいです。
今頃天国で二匹仲良く遊んでいるのでしょうか。
遊ぶのに飽きたら、また戻ってきて、いい飼い主に出会って、幸せにあるんだよ。



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この写真があの子たちが生きていた証となりますように。
by volontaire | 2015-05-20 00:35 | 写真
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