フランスのシュールレアリズムのアーティスト、ピエール・モリニエの伝記と画集。 ネットや立ち読みでこの人の作品見たけど、間違いのない変態。 エピソードも嫌になるくらい充実している。 スペイン風邪で死んだ妹の死体の上で感極まって射精、自家製ディルドを自らの尻に突っ込んだ写真を撮影、ニス代わりに自分の精液使用、最後は下半身を露出したままピストル自殺。 これほど「変態百貨店」という名が相応しい人は、現代においても中々いない。 作品も、その変態性が嫌になるくらい迸ってる。 嫌悪感も覚えるけれど、それに惹き付けられるのもまた事実。 自分の欲望を余すことなく「芸術」に昇華できる人は好きだし、憧れる。 だから画集と伝記欲しいけど、高い! どっちも五千円もするのよ(涙) 図書館かしらねえ。でも、私、読むスピード遅いから、二週間じゃ読めなさそうだし、マイペースに自分の好きなように読みたいんだよね。 買って、暫く放置して、ふっと読んでその面白さにはまる、てのがままあります。リスです。 広島の美術館でフランスのオルセー美術館の特別展をやるそう(こちら) アール・ヌーヴォーのコレクションの展示だそうです。 オルセー美術館、パリに行った時に行こうとしたけど、定休日だったから見れなかった苦い思い出があります。 時間あったら是非行きたい。近くの縮景園にもまた行きたいなあ。 #
by volontaire
| 2010-03-15 00:56
| くだらない垂れ流し
ヤマザキ・マリさんの「テルマエ・ロマエ」という漫画を読んだ。
表紙の絵が手拭と風呂桶を持った全裸(男性のアレもはっきりと描かれた)の彫刻で、その絵に度胆を抜かれて、帯の 「古代ローマの男、現代日本の風呂へタイムスリップ!」 という謳い文句に引かれ購入。 簡単な内容は、ローマのハドリアヌス帝の時代、時代遅れの公衆浴場に情熱を燃やす設計技師、ルシウス。 自分の情熱を理解してもらえず、悩んでいる折に入ったローマの公衆浴場で、なぜか現代日本の銭湯にタイムスリップ。 そこで見た銭湯のアイディア、風光明媚な壁画を描く、催し者のポスターを壁に貼る、風呂上りに飲む冷たいフルーツ牛乳の美味さ、などに感動し、戻ったローマでそれを実行したら大うけ。そして、その後度々、何か風呂のアイディアに詰まると、なぜか日本、しかも絶対に風呂(露天風呂、地熱を利用したオンドル)にタイムスリップし、それをローマに持ってきて、それが大うけする、というパターン。 「世界に名だたる勢力を誇ったローマ人も、日本の風呂の素晴しさには驚愕・感服」 というのが繰り返されるのは、ちょっと、立派なもの・優れたものは自分たちの起源を主張するどこぞの国の人たちの姿がちらついたけど(爆)、主人公のルシウスさんの可愛さによってそれはなくなった。 ルシウスさんはとにかく、お風呂が好きで、お風呂のことばっかり考えてる。で、とにかく真面目。タイムスリップした先で見た日本の風呂のアイディアも、驚くばかりじゃなくて、真面目に、真面目すぎるくらい分析。そこがちょっと間抜けで可愛い。 それに、自分が日本から持ち帰ったアイディアがローマで成功しても、 「あれは私の独自のものじゃない」 と罪悪感感じてるあたりも可愛い。 仕事に夢中になって、家を三年留守にして嫁に逃げられてるなんて、可愛すぎる。 下世話な言い方かもしれないけど、ルシウスさん萌えです。 それに、偉そうな言い方で恐縮だけれど、良くも悪くも、ヤマザキさんも狙ってるんだろうけど、「ぬるま湯感覚」の力の抜けた漫画で、あんま難しいこと考えずに読めたのがよかった。 私は古代ローマについてよく知らないけど、きちんと調べてあるんだろうな、というのが解る描写もちらほら。 「チェーザレ」てルネサンスのイタリアを舞台にした漫画を描いてる惣領冬実さんが、後書きや自分のサイトでで、服のベルトを描くのや街の俯瞰図を描くのにも色んな絵や資料をあたったことを書いてるけど、多分、ヤマザキさんも勉強なさってるんだろうなあ。 字だったら 「豪奢な衣装に身を包んだ」「荘厳な石造りの神殿の圧倒される雰囲気」 とかで誤魔化せるけど、絵だと細部まで描かないといけないもの。 それが、見ている上で邪魔にならないけど、かといって単なる思い付きを描いただけのつまんない漫画にしていない点だと思う。 ただ、まだ一巻読んだだけど、これからずっと、 「ルシウスさん風呂のアイディア詰まる→日本の風呂にタイムスリップ→ローマ帰って日本の風呂のアイディア大うけ、それに悩むルシウスさん」 てパターンがずっと続くと、ちょっと飽きてくるかも(偉そうですいません) 不定期連載だったのが、連載ものになるらしいですけど、どんな展開になっていくのか、不安と楽しみでいっぱい。 ヤマザキさんのブログ(こちら)を除くと、風呂だけじゃなくて、古代ローマと日本の比較文化の漫画にしていくつもりだとか。 漫画は編集さんとの兼ね合いもあるのでどうなるか解りませんが、ルシウスさんの純粋さと可愛さは変わらないといいです。 #
by volontaire
| 2010-03-13 17:57
| 本の感想
調子にのって、SUEDEのMAD第二弾。 今度はニールが大活躍です。 相変わらず、クオリティは激低ですが、自己満足なんでオールオッケー☆<馬鹿 #
by volontaire
| 2010-03-13 01:04
| 面白動画
最近、またフランス音楽への熱が高まってる。
この前東京に行った時、銀座の山野楽器店(だったかな?)にふらって入ったら、そこに山ほどフランス音楽のCDがあった。 ゲンズブールやジェーン・バーキンやエディット・ピアフは大概のCD屋に売ってるけど、若手の音楽は中々ない。 DionysosやRaphaelって若手のCDも沢山あって、テンション上がりまくった。 私の大好きなAlain Bashungの最新作にして遺作のCDもあった。 お金を節約しなきゃいけなから、二枚で我慢した。 一枚はRaphaelの「シベリア鉄道」とJacques Brelのベスト。 どちらもすごくよくて毎日聞いてる。ipodが壊れたから、携帯できないのが残念だけど。 Raphaelはフランスにいた頃、ラジオでかかっていたNe partons pas faches(PVはこちら)を気に入ってCDを購入してから気に入ってた。 この「シベリア鉄道」は日本盤で、ボーナストラックとして、辻仁成が翻訳した日本語ヴァージョンの彼の歌Caravaneが入っているが、日本語が妙に上手くて、だからこそ笑えた。(短いけどちょっとだけこちらで聞ける) Brelはずっと前から欲しかった。私の好きなNoir Desirのフロントマンのベルトラント・コンタが影響受けた歌手で(カバーもしてる)、ネット動画である程度音楽聞いてたけど、やっぱりCDとして手元に欲しかった。 この人の歌はすごくエモーショナル。パフォーマンスを見ても汗を流しながら歌う。 初めてこの人の顔を見た時はえらいびっくりしたけど、見てる裡に魅力的に見えてくるから不思議。 私は「クール」で「お洒落」な歌も好きだけど、迸るような情熱をもった、こっちも興奮させるような歌がやっぱり好きだなあ。 歌いたいんだ、自分はこの思いを歌いたいんだ、何なのかはっきり解らなくても歌いたい。それを人に聞いて欲しい。自分が満足できたら死んだっていいんだ! そういうひりつきや焦燥感。そういうものを感じさせる歌。歌じゃなくても、写真でも絵でもいいんだけど、若さゆえの情熱の迸り。作り手の脈拍を感じさせるもの。触っただけで切れそうな感性。 技術やら作品の完成度、耳障りのよさで言えば格段に違う売れてる音楽より、ざらざらして耳障りとも思える、未熟な若手のインディー系の音楽聞いてるの、そういうの感じたいからなんだろうな。 今は大物の人も、若い頃の作品が好きなの、誰にだって若くて馬鹿で下手な時期あるんだよ、と思うと、微笑ましく感じられるから。 私は大物や一角の人物になれる訳ないけど、年とって、 「自分はもっとやれたはずだ。あの時頑張ってればもっとすごい人間になれた」 てグズグズ言ってる人間にだけは絶対なりたくないから、後悔のないよう、やれる裡にやれることやっておかないとね。 #
by volontaire
| 2010-03-11 20:42
| 音楽
二年くらい前に撮ったとあるミュージシャンのライブ写真。
この人のライブはすごく迫力あって、千枚でも撮りたいくらいだった。 ライブの写真、外国に行った時に好きなミュージシャンのライブを観客として撮って(海外は撮影自由)、その楽しさが病みつきになったから。 初めてカメラマンとして許可を貰って、パスを貼って撮影した時の感動と興奮と緊張は今でも忘れられない。 ミュージシャンが普段どうやってこちら側を見ているのか、どういう気分でステージの上に立っているのかが少しだけ解ったような気がした。 最近、ライブの写真あまり撮ってないから、撮りたいなあ。 ずっと撮らないと勘が鈍るのが解る。 そういや、ライブの写真撮るのはネガ使ってるけど、ポジでもいいかなあ。 ライブはミュージシャン動くし、照明やらころころ変わるから、細かい調整できずに勘で撮ってるから、ネガのがよさそうなんだけど。 でも、ポジはISO1600くらいのないんだっけ。 使ってるカメラやレンズが余りよくないから、ライブの会場が小さいと照明が弱いから、1600ないと不安なんだよねえ。 今度、ポジで撮ってみようかしら。失敗も勉強のうちだもん。 #
by volontaire
| 2010-03-11 03:49
| 写真
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